第16回 幼児教育実践学会
令和7年8月19日(火)20日(水)に
東京家政大学にて
開催されました
「第16回幼児教育実践学会」に
参加・発表をしてきました。
毎年これまでの取り組みを
立ち返り、そのあり方を
考え直した上でその年の
保育を展開しています。
今回はその中で子どもの姿や
育ちの実感が大きく変化を
感じられたテーマ
「絵画」
(今回は年長にスポットを当てて)
について発表を行いました。
今まで取り組んできた「経験画」
(子どもたちが取り組んだ活動での
思い出を絵で表現する絵画)では
毎年描くことに対して
モチベーションが上がらない
子どもや苦手意識を示す
子どもの姿が見受けらました。
そこで、絵画中の
「子どもたちの気持ち」
に目を向け
「子どもたちにとって
どういう取り組みに
なっているか?」
を考え、見直しました。
話を進める中で
これまでの経験画の形には
実はその背景に
「正解が見え隠れしている」
ということがわかりました。
そこから、子どもたちが本当に
自分の思いを表現できる
取り組みのあり方の
模索が始まりました。
まずは自分(保育者)たちが
「子どもの頃に絵を描く楽しさを
感じたのはどんな時だったか?」
を思い返しました。
すると、共通して出てきたのは
「自由に表現できている時」
でした。
プリキュアになっている自分
憧れのキャラクター
こんな動物・乗り物があればいいな
こんな所にいってこんな事をしてみたい
、、、等々。
「現実にあったこと」だけでなく
自分の頭の中で「自由」に広がる
「想像や空想」が相まったものを
表現している時に楽しさを
感じるということに辿りついたのです。
そこで子どもたちが経験したことを
絵で表現する際に
より「自由」
を感じながら描けるものに
するためには?を考えることに。
私たちが目指す運動会や
発表会においては子どもたちが
ただ自分の役割を決まった通りに
やっているわけではなく
それぞれが自分の世界観やイメージを
広げながら取り組めるように
テーマについて考えを深め
その世界観を広げることを
大切にしています。
それにより、子どもたちが
それぞれの世界観に没入して
取り組んでいるという
現状に着目しました。
【after】
子どもたちが自分の中で
自由に広げた、その子だけの
「世界」を取り組みの経験と共に
表現できるようにしよう!
そのためのスパイスとして
子どもたちの
「私はこうしてみたかったんだ」
「実はあの後にね」
「こういうのもやってみたかった」
「私はこんな思いを持ってたんだよ」
という
【アフターストーリー】や【アナザーストーリー】
また、【オリジナルストーリー】
と実際に経験したことを
合わせて表現できるものに変える事に☆
すると、子どもたちから
保育者の考えの中にはなかった
魅力ある想像・空想の世界が
どんどん表現されるようになり、
保育者もそんな子どもたちの世界に
心躍らせるようになりました。
【before】
【after】
全国から参加されていた
他園の先生方も
同じような悩みを
抱えられていたようで
「今回絶対にこの発表を
聞きたいと思っていたんです!」
「試行錯誤しながら
取り組んではいるものの
結局、子どもの
ネガティブな姿は思うようには
無くならなくて。」
とたくさんの方が足を運んでくださり
興味を持って聞き入ってくださいました。
考え方や取り組みの在り方を
ほんの少し変化させ、
幅を少し広げただけですが
多くの先生方から
「その発想はなかったな。」
「絵が全然違いますね。」
「帰ったらすぐに園で検討してみます!」
と嬉しいお言葉を頂くことができました。
今後も、今ある保育に満足せず
より子どもにたちとって
育ちの大きい保育を
より子ども達の心が動く保育を
目指して励みたいと思います。















